パーキンソン病
パーキンソン病は、脳の神経と神経の間の信号伝達をするドパミンが不足することにより、体をスムーズに動かす事ができなくなる病気です。
①振戦(手足のふるえ)②筋強剛(体のこわばり)③無動(動作緩慢や体の動かしにくさ)④姿勢反射障害(前かがみの姿勢、すくみ足)を特徴とし、仮面様顔貌(表情が乏しい)、便秘や起立性低血圧などの自律神経症状、嗅覚障害、遂行機能障害、認知機能の低下、うつ、不安、幻覚、妄想、不眠なども認められることがあります。
治療は基本的に薬物療法で不足しているドパミンを補充します。現在さまざまな薬があり、早期は比較的薬剤の反応も良好でコントロールができますが、進行期になると当初は効いていた薬の効果時間が短縮したり、薬の量が増えていくにつれて副作用が出たりして、調整が難しくなります。
薬での調整が難しいと判断されると外科治療(脳深部刺激治療)やMRガイド下集束超音波治療(FUS)、レボドパ・カルビドパ配合経腸溶液療法を検討します。