水頭症
水頭症とは、脳脊髄液(髄液)の循環障害によって脳室に過剰な髄液がたまり、脳を圧迫することでさまざまな症状を引き起こす病気です。
特に高齢者では、原因が明らかでない特発性水頭症(iNPH)があります。歩行障害、認知症、尿失禁などの症状がでる病気で、治療する事で改善できる認知症として注目されています。歩行テスト、画像診断、脳脊髄液排出試験で診断され、治療適応があると判断された場合に髄液シャント術を行います。
髄液シャント術により、歩行障害は約80%、認知症は約70%、尿失禁は約50%程度で症状が改善すると報告されています。