脳腫瘍
脳腫瘍は脳周囲および頭蓋内に発生する腫瘍全般を言います。
成人に発症する原発性脳腫瘍は人口10万人に対し年間18.2人といわれています。
脳腫瘍の中で発生率が高いのが髄膜腫と神経膠腫(グリオーマ)で、それぞれ脳腫瘍全体の約25%を占めています。
神経膠腫は星細胞系腫瘍、乏突起細胞系腫瘍、上衣系腫瘍、脈絡叢腫瘍などが含まれます。
この中でもっとも悪性度が高い腫瘍は膠芽腫であり、原発性脳腫瘍全体のうち10%程度を占めます。
小児がんの中で脳腫瘍は白血病につぐ多さであり、発生する固形がんの中ではもっとも発生率が高い腫瘍です。
脳腫瘍は大きくなると頭痛、嘔吐などの頭蓋内圧亢進症状を起こしたり、脳腫瘍のできる場所により脳が圧迫されたり、むくみを生じて手足の麻痺や、言語障害、視覚障害、てんかん発作を起こします。
脳腫瘍のタイプにより治療方針、予後が大きく異なりますので、専門の知識を持つ医療機関で治療を受ける事が大切です。