顔面けいれん
顔面けいれんは顔の半分がピクピクと痙攣するもので、まぶたや口元、頸に症状がでます。緊張すると出現する事が多いですが、ひどくなると長時間にわたり顔の半分が引きつった状態になります。
顔面けいれんは脳幹から出る顔面神経の近くに血管が接触し、血管を圧迫する事が原因で起こります。命に関わる病気ではありませんが、けいれんが気になり不快感が多くなったり、人との会話を避けたり、片目が開けられなくなるなど日常生活に支障をきたす事があります。
治療としては顔面けいれんを起こしている部分にボツリヌス毒素療法を行うか、神経を圧迫している血管を動かす神経減圧術といわれる手術を行います。
ボツリヌス療法は根本的な治療ではなく、3〜4ヶ月ごとに注射を繰り返し行う事が必要となります。
神経減圧術は有効率90%と報告されていますが、合併症として聴力低下、顔面神経まひ、嚥下障害(飲み込みが悪くなる)、嗄声(声がかすれる)などの合併症を起こす可能性があります。